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再生医療の最先端:iPS細胞について
2013年02月22日
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皆さん、最近話題のiPS細胞・・・
実際にどういった物かご存知ですか?

1. iPS細胞とは

生物を構成する様々な細胞に分化する事が可能な分化万能細胞と呼ばれる細胞の一種で、これを培養する事で、神経や臓器などの身体のあらゆる部位に成長できる可能性があるそうです。分化万能細胞には他にもES細胞(胚性幹細胞)やES細胞と体細胞の融合細胞、一部の生殖細胞由来の培養細胞等があります。

もちろん、以前から研究されていたES細胞等でも移植用組織や臓器の作製は可能だったようですが、ES細胞の場合その細胞を作り出すためには、発生初期の胚(将来、子供になる可能性のある細胞)が必要で、胚そのものを傷つけてしまう可能性もあり、その採取の難しさと同時に倫理的な観点からも大きな問題となっていました。

その点iPS細胞の場合は皮膚等の細胞を取り出し、それを未分化の状態(ES細胞に相当するiPS細胞)にまで戻す事で、作製をするので、これまでの他の分化万能細胞に比べ圧倒的に安全かつ大量に作製できるという事です。

2.どんな事に使えるの?

では実際にiPS細胞はどのように活用できる可能性があるのでしょうか?
まず思い浮かぶのは最近のTV等でよく取り上げられている、細胞移植治療などの再生医療です。現在の移植治療で問題となっている点として、移植後の身体の拒絶反応がありますが、iPS細胞は自身の細胞から新しい組織を作り出す技術なので、拒絶反応が発生するリスクを抑える事が可能で、現在よりも容易に移植治療を行うことができます。
その他にも完治が難しい疾患の患者からiPS細胞を作り、それを様々な細胞に変化させ、その細胞の状態や機能がどのように変化するかを研究する事により、今までわからなかった病気の原因が解明できる可能性があります。
また、そういった細胞を利用する事で、人体ではできないような薬剤の有効性や副作用を評価する検査や毒性のテストが可能になり、臨床開発のスピードも大いに進むと期待されています。

3.メリット、デメリット

新しい技術が開発されると、良い事ばかりに目が向きがちですが、現在の研究段階でもいくつかの問題点が挙げられています。メリット、デメリットとして下記に簡単にまとめます。

・メリット
危険の少ない移植治療の可能性
どんな細胞にも分裂可能
作製が容易
etc…

・デメリット
癌化の危険性
使い方によっては別の倫理的な問題が発生(クローン等)
etc…

4.今後の研究

先に述べたような、癌化の危険性などの問題に関しては、細胞を初期化させる際に必要な因子の中に癌化の因子が含まれているそうですが、現在、別の因子での作製もいくつか成功例があり解決の兆しを見せています。しかし、iPS細胞は2006年に作製が成功したばかりで、実用段階での人体に及ぼす影響に関しても未知数の部分が多く、まだ臨床研究(治験)を行える段階まで研究が進んでいません。ただ実際に実用化されれば、今現在、治療法が発見されていない難病で苦しんでいる方々を救える可能性があり、人間の寿命も今より20年~30年近く伸びるとも言われている素晴らしい技術、一刻も早い実用化の発表が待たれます。


■コメント (9)
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宝船
[神奈川県]
2013年02月24日 00時08分31秒
非結核性抗酸菌症で特効薬がなくつらい思いをしています。
iPS の技術が抗酸菌症の患者を救う手だてとなれば、と願わずにいられません。


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お母さん
[東京都]
2013年02月23日 20時51分27秒
現在は健康ですが、近い将来何が体に起きるか分かりません、そんな時この研究の成果がと思いますが、両親もそんな時代だったらよかったのに…


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ばんちゃん
[兵庫県]
2013年02月23日 20時32分15秒
将来は 骨の再生もできるのでしょうか 娘の足の骨も 再生して 良くならないかと夢を見ています


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こころち
[東京都]
2013年02月23日 19時19分02秒
iPS細胞のすばらしさは自分なりに理解しています。すごいことになったと思います。極端なことを言えば、理論的には、脳細胞も創造することが出来る筈です。もちろんすぐということはないでしょうが。だから恐ろしいと思います。
将来、そうなると、自分がもう一人できることになるのではないか?そんなことがあるのかのかなあと危惧します。


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ゲスト
[千葉県]
2013年02月23日 18時49分20秒
私は角膜移植者ですので。拒絶反応を抑える薬が一生欠かせません。
IPS細胞で角膜が作れればと期待しています。

あと髪の毛も。


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かりん
[宮城県]
2013年02月23日 14時55分53秒
がんの研究が進むのとiPS細胞の実用化とは相補的なので、どちらにも期待しています。



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