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高尿酸血症とは尿酸値が高くなる病気です。
尿酸は細胞の分解、エネルギー源の代謝によってできる老廃物で、食物に含まれるプリン体からも合成されます。
尿酸値が高い状態が続くと、血中に溶けきれなくなった尿酸が関節や腎臓に結晶として蓄積し、炎症を起こす痛風が発症します。
尿酸は、生産量と排泄量をほぼ同じにすることよってバランスを保っています。
しかし生産量が増えすぎたり、排泄量が少なくなるとこのバランスが崩れ、尿酸の量が増えます。
尿酸の生産量が増える原因
プリン体の過剰摂取 | 尿酸の元となる「プリン体」を過剰摂取(過食・美食・過度の飲酒)する。 |
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遺伝的な要因 | プリン体を代謝する酵素HGPRTが欠損していて、プリン体が次々と尿酸に変わる。 |
尿酸の排泄量が減る原因
腎機能の低下 | 腎機能が低下していて尿酸がうまく腎臓から排泄されない。 |
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ストレス | ストレスホルモンの影響で尿酸の排泄が抑えられると考えられている。 |
高尿酸血症の初期段階では無症状です。
しかし高尿酸血症が何年か続くと、痛風が発症します。痛風は突然足の親指のつけ根の関節がひどく腫れて激痛が起こるなどの症状が出ます。その他にも腎障害や尿路結石などの合併症の危険があります。
血液検査で尿酸値を調べます。
高尿酸血症の診断基準は、年齢・性別に関係なく尿酸値が7.0mg/dLを超える場合になります。
日本痛風・核酸代謝学会発行の高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインによると、痛風関節炎の発症や腎障害、その他合併症などを考慮すると尿酸値を6mg/dl以下にコントロールするのが望ましいとされています。
尿酸値が高値となった原因が、尿酸の生産量が増えすぎた場合と排泄量が少なくなった場合によって分類することができます。
尿酸産生過剰型 | 原因が尿酸の生産が増えすぎたため。 |
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尿酸排泄低下型 | 原因が尿酸の排泄量が少なくなったため。 |
混合タイプ | 尿酸産生過剰型と尿酸排泄低下型の混在したタイプ。 |
高尿酸血症の主な治療は食事療法・運動療法・薬物療法になりますが、基本的には生活習慣の改善が重要になります。
食事療法 | プリン体の摂取制限や飲酒制限などを行う。 |
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運動療法 | 適度な運動を行い肥満を解消する。 |
薬物療法 | 尿酸を下げる薬を服用する。 |
尿酸の元となる核酸は体内で生成される分と食品で摂取する分があります。
核酸の構成成分であるプリン体はほとんどすべての食品に含まれます。
特に含まれる量が多い食品としては、レバーやえび、かに、またアルコール飲料ではビールに多く含まれます。
アルコール飲料は、プリン体をあまり含まなくても、プリン体の分解を増進したり、腎臓の尿酸を尿に排泄する機能を低下させたりするので、過剰摂取は控えるべきです。
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