【症状】
主な自覚症状として、疲れやすい・動悸・息切れ・立ちくらみ・顔面蒼白・口内炎や口角炎ができやすくなる・肌や髪の状態が悪くなるなどがある。
病気が進行すると、爪がスプーン状に反り返ったり、食べ物が飲み込みにくくなる嚥下障害が起きることもある。
【原因】
鉄欠乏性貧血は赤血球の主原料となる鉄が不足することで起こる貧血であり、貧血全体の7割を占めている。
鉄が欠乏する原因は4つに分けられる。
1、慢性的な出血…月経、子宮筋腫や胃潰瘍・十二指腸潰瘍・大腸がんなどの消化管の疾患などによる。
2、鉄分摂取不足…偏食、ダイエットなどによる。
3、需要の増大…成長期や妊娠・出産など。
4、吸収不全…胃腸の手術後など。
【対処方法】
鉄の補給(経口または静脈注射による鉄剤投与)と、鉄欠乏に至った原因の特定とその治療の両方を行う。