【症状】
前夜によく眠れたかどうかにかかわらず、日中に耐え難い眠気が長期間毎日起こったり、
笑ったり驚いたりする等情動の大きな変化をきっかけに体の力が急に抜けてしまう「情動脱力発作」が起きる。
【原因】
原因はまだ明らかにされていないが、ほぼ全員の患者がある特定のタイプの
「ヒト白血球抗原(HLA)」という白血球の血液型を持っていることが分かっており、
何らかの体質的要因が発症に関係していると考えられている。
また、情動脱力発作を伴う典型的なナルコレプシー患者の約90%が、
「オレキシンA」という脳脊髄液中のたんぱく質の濃度が低いことも分かっている。
【対処方法】
治療は生活習慣の改善と薬物療法が中心である。
まずは起床時間と睡眠時間を決め、規則正しい生活を送ることが最重要であり、
それに加えて昼間の眠気や睡眠発作を防ぐために精神刺激薬を用い、
眠りの質を上げるために睡眠薬を活用することもある。