【症状】
こわばり感などの膝の違和感が最初に現れ、膝を動かしたときに痛むようになる。
症状が進行すると膝の曲げ伸ばしが困難になり、正座ができなくなる。また、膝に水がたまる関節水腫が生じたり、O脚やX脚などの変形が起こることもある。
【原因】
加齢による一次性の変形性膝関節症と、他に原因を持つ二次性の変形性膝関節症に分かれる。後者の原因には、半月板損傷・靭帯損傷・骨折・脱臼などの外傷、痛風などの炎症、関節の変形などがある。
特に中年以降の肥満の女性に多く見られる。
【対処方法】
大きく保存的治療と外科的治療のふたつに分けられる。
(1)保存的治療
膝に負担をかけないために、減量や膝周辺の筋力トレーニング、歩行訓練を行う。痛みに対しては鎮痛消炎剤の内服、湿布、塗り薬、サポーターなどを活用する。
(2)外科的治療
変形が比較的軽い場合は、関節鏡視下手術を行うことが多い。また、若い患者の場合には骨を切ることによって変形を矯正する骨切り手術が行われることもある。
重度の変形がある場合には、人工関節置換術が行われる。