【症状】
月経血量が増えたり月経期間が延びる過多月経が起こり、それによって貧血が生じる。また、月経痛・下腹部痛・腰痛が生じたり、筋腫が大きくなることによって他の臓器が圧迫され、頻尿や便秘になることもある。
【原因】
はっきりした原因は分かっていないが、思春期以前には子宮筋腫は見られないことから、女性ホルモンが子宮筋腫の発生に大きく関わっていることは明らかになっている。
月経のある女性なら誰でも子宮筋腫を持っている可能性がある。
【対処方法】
子宮筋腫は良性の腫瘍であるため、症状がない場合には治療は必要でない。治療が必要となった場合には、年齢や症状の程度、妊娠の希望の有無などを考慮したうえで薬物療法か手術療法を行う。
薬物療法には、痛みを抑える鎮痛剤の投与や、手術前に筋腫を縮小させるために擬似的に無月経にする偽閉経療法がある。
手術療法には、筋腫部分のみを摘出する子宮筋腫核出術や、子宮全体を取り除く子宮全摘術がある。