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がんの治験について

がんは、日本人の２人に１人がかかり、３人に１人の死因になっていると言われる、現代人の最大の宿命の病です。

国立がん研究センターのがん情報サービス「がん登録・統計」によると、男性ががんになる確率は生涯で62%、がんで死亡する確率は生涯で25%、女性ががんになる確率は生涯で47%、がんで死亡する確率は16%と言われています。

最近では有名な格闘家の山本KID徳郁選手が胃がんのため41歳の若さでこの世を去り、がんの恐ろしさを再認識させました。

ここではがんについて詳しく解説すると同時に、がん治験の情報についてお伝えします。

がんってどんな病気？

「がん」とは、遺伝子変異によって無制限に増殖するようになった細胞の中で、元の臓器を離れても増殖を続けることができる細胞のことです。

遺伝子が傷つくことで発生し、発生すると血液を伝わって周囲に広がり、次々と新しいがん細胞を作ってしまいます。

がん細胞が他の正常組織の栄養を奪うため、体が衰弱していきます。

ウイルス感染ではないので、人から人に感染することはありません。

がんの種類

がんの種類には、以下のものがあります。

脳腫瘍	頭蓋骨の中にできる腫瘍の総称。「原発性脳腫瘍」と「転移性腫瘍」に分けられます。
膀胱がん	尿を一時的に貯めておく機能のある膀胱に発生するがん。
皮膚がん	メラニンを作る色素細胞やほくろの細胞ががん化したもの。
骨軟部腫瘍	骨組織や軟部組織に発生した腫瘍の総称。
白血病	血液のがん。
悪性リンパ腫	リンパ系組織とリンパ外臓器から発生する血液のがん。
小児がん	乳幼児から15歳までがかかる悪性腫瘍の総称。
舌がん	舌の前３分の２と舌の縁、舌の下面にできるがん。
喉頭がん	のどぼとけに囲まれた喉頭に発生するがん。喫煙によってリスクが高くなるといわれる。
甲状腺がん	のどぼとけの下にある甲状腺にできるがん。
食道がん	のどと胃をつなぐ食道の表面にある上皮から発生するがん。
胃がん	胃の内側にある粘膜内の細胞が何らかの原因でがん細胞になって増殖を繰り返すがん。
大腸がん	結腸と直腸と肛門で形成される約２ｍほどの大腸に発生するがん。多くは大腸内側の細胞からポリープが発生し、その一部ががん化する。
肝細胞がん	肝臓の細胞ががんになったもの。
胆のうがん	肝臓の下にある胆のうや胆のう管にできる悪性の腫瘍。
胆管がん	肝臓で作られた胆汁を流す管の上皮から発生するがん。
すい臓がん	膵管の細胞にできるがん。
肺がん	肺の気管、気管支、肺胞の一部の細胞ががん化したもの。喫煙との関係が非常に深いといわれている。
乳がん	乳腺にある乳管という部分と小葉という部分から発生するがん。
卵巣がん	子宮の両脇にある卵巣で発生するがん。骨盤内にある臓器で、初期症状がほとんどないといわれている。
子宮頸がん	子宮の入り口の子宮頸部と呼ばれる部分で発生するがん。
子宮体がん（子宮がん）	子宮内部の子宮体部で発生するがん。
腎細胞がん	背骨の腰の高さの部分にある腎臓にできるがん。
腎盂尿管（じんうにょうかん）がん	上部尿路と呼ばれる腎盂と尿管にできるがん。
前立腺がん	膀胱の下にある前立腺の細胞にできるがん。80歳以上の20％に認められるといわれる。