世の中には医療用向けと評されている商品があります。
その中でもよく見かける商品に【医療用ウィッグ】が挙げられると思いますが、一般的な商品と医療用ウィッグとの差って気になりませんか?
ウィッグですので、商品自体に治療効果はありませんし、普通のウィッグでも変わらないのではないか、むしろ種類も多いし医療用を使うメリットってなんだろう? ということで調べてみました。
一般的なウィッグと医療用ウィッグの違い3点
値段が違う
まず大きなちがいとしては値段です。
一般的なウィッグが1,000円台からあるのに対し、医療用ウィッグは最低でも8,000円〜と少し高額になります。
頭皮への負担が抑えられている
医療用ウィッグは、通常のオシャレでウィッグをつける人だけが対象ではなく、抗がん剤治療等で髪の毛が全て抜けてしまった方も対象となります。
皮膚への刺激を最低限にする必要があります。
普通のウィッグですと髪がある方が対象で、ヘアネットを被って使用しますので皮膚へ直接ウィッグが当たることはありませんが、髪の毛が全て抜けてしまった状態では、直接皮膚にウィッグがあたってしまうため、頭皮が荒れたり病気になってしまう可能性があります。
その点、医療用ウィッグは刺激に気を使って作られていますので、安心して使用できるという点が違いになりそうです。
ではその負担が抑えられている、というのをどのようにして実証しているのでしょうか?
規格としてJISが制定されている
医療用ウィッグにはJISが制定されており、直接皮膚に接触する各部分について、皮膚への 刺激に対する指数が規定されています。
JISの規定では閉塞法皮膚貼付試験(パッチテスト)を行い、皮膚刺激指数、遊離ホルムアルデ ヒド、洗濯堅ろう度、汗堅ろう度の性能などか調査され、基準を超えたものが認定されます。
通常のウィッグに比べて値段が高いのも納得ですね。
この基準にそって作られていると「Med・ウィッグマーク」というマークを表記することができるようになります。
医療用ウィッグと謳っていても、JISの規定に則っていないものもある可能性がありますので、購入するときはチェックが必要です。
医療用ウィッグには地域によって助成金を設けていますので、
必要になった際は、確認してみてはいかがでしょうか。