奈良県といえば、我が国を代表する神社・仏閣など歴史や文化遺産の多い県で、東大寺・法隆寺・長谷寺・興福寺・唐招提寺・薬師寺などは有名で、2018年3月24日には、世界遺産「古都奈良の文化財」の資産の一つでもある、平城宮跡歴史公園の朱雀大路を中心に「朱雀門ひろば」が一部開園され、平城宮跡の一層の保存と活用を図る目的で整備されて、多くの人が観光に訪れています。
奈良市の特別公開のイベント
奈良国立博物館にて、「国宝の殿堂 藤田美術館展」が開催中で、4月13日~6月9日国宝を含む2,000件を超える膨大なコレクションの中から選りすぐりの名品が展示室に並びます。
「阿弥陀如来立像」が璉珹寺にて、5月1日~5月31日の期間に拝観できます。
光明皇后がモデルとされており白く美しい女性のお姿で袴は50年に一度取り替えられ、脇侍の木造観音菩薩立像や木造勢至菩薩立像も特別に拝観できます。
「十一面観音菩薩立像特別開帳 寺宝展」が5月1日~5月9日に開催され、遣唐使の渡海安全祈願の寺であったことから、現在では、旅行や留学の安全祈願に多くの参拝者が訪れています。
「聚宝館特別公開」が西大寺にて、4月20日~5月10日に開催され、国宝の「金銅宝塔」や重文の吉祥天立像や、塔本四仏座像など多数展示されます。
「白鳳秘仏寺宝特別公開」が般若寺にて、4月29日~5月10日に開催され、聖武天皇ゆかりの寺で、秘仏の阿弥陀如来立像や胎内仏三尊などが特別公開されます。
「覚盛上人座像」が唐招提寺 中興堂にて、5月19日に御開帳されます。
「国宝東塔修理作業所最終公開」が薬師寺 東塔にて、4月27日~5月6日に開催され、公開の最後の機会となります。
料金は無料ですが、白鳳伽藍参拝料が必要です。
「北円堂 特別公開」が興福寺にて4月20日~5月6日まで開催され、北円堂の内陣と本尊弥勒如来坐像や、世親菩薩立像の拝観ができます。
フェスティバル情報
「聖武天皇祭」が東大寺天王殿および大仏殿にて、5月2日に開催されます。
東大寺を建立された聖武天皇の崩御の日に遺徳をたたえる法要の日です。
普段非公開の天皇陵を屋外から参拝することができ、式衆僧侶・稚児などの練行列が行われ、聖武天皇慶讃法要がとりおこなわれます。
「平城京天平祭」が平城宮跡 朱雀門ひろばにて、5月3日~5月5日に開催され、天平行列や衛士隊の再現、鷹祭りなどの古代行事なども披露され、うまいもの市の「東市西市」や、凧揚げなどもあり盛りだくさんのイベントです。
「飛鳥ガイドツアー」は道の駅の「飛鳥」構内の飛鳥びとの館にて、4月27日~5月26日に開催され、観光ガイド付きのウオークラリーイベントです。
「日本人の始まりを知る」「古代極彩壁画の双璧」「飛鳥時代の天皇家」の3コースに分かれており飛鳥の歴史や風景画を楽しめるようになっています。
「ムジークフェストなら 2019」が県内各所で5月18日~6月9日開催され、大阪フィルハーモニー交響楽団やウイーン少年合唱団、藤岡幸夫の関西フィルハーモニー管弦楽団などの有料公演のほかに、毎年大人気の大型野外コンサート「ムジークプラッツ」が奈良公園春日野園などで行われます。
お花のイベント
「国史跡名勝庭園特別公開」が法華寺にて、4月1日~6月10日まで開催され、カキツバタで有名な庭園が春のみ公開されます。
「霊山寺 ばらFESTA」は4月28日~6月9日まで開催され、春バラの見ごろの時期で、オープンカフェや、バラのアイスなどが好評で、バラの苗の販売もあります。
「灌仏会 花まつり」が元興寺にて開催され、5月8日の旧暦のお釈迦様の誕生日に甘茶を注ぎ、拝観者にも甘茶の接待がふるまわれます。
地域のイベント
「御影堂 特別拝観」が葛城市の當間寺奥院にて4月13日~5月6日開催され、特別拝観の時期しか入れない場所で、仏様を拝観できます。
「當間の里 ぼたん祭り フオトコンテスト」が葛城市の當間寺・石光寺にて4月13日~5月20日まで開催され、期間中にぼたんの花を被写体にしたコンテストで、プロアマは問わず、一人3点まで応募可能。
見るだけでなく、撮るという事でまた新たな花の楽しみ方が味わえます。
「秘宝 生き人形 特別公開」は、橿原市おふさ観音にて、5月15日~8月31日まで開催され、バラが咲き誇る七福神霊場としても有名。
「金峯山寺 蔵王堂 宿泊者限定夜間拝観」は吉野郡吉野町の吉野山で開催され、吉野山に宿泊されるお客様限定で、ローソクの明かりに照らされる三体の金剛蔵王権現像や響き渡る声明など迫力のある体験ができます。
現代社会で、時間に追われる毎日のなか、歴史や仏閣などに触れて、古代を振り返ってみることも癒しにつながります。
奈良の魅力を存分に味わっていただきたいものです。