まもなく飛散ピークを迎える花粉。
今年の花粉発生状況を知り、花粉症の方は対策を始めましょう。
2019年の大阪の花粉飛散量は?
全国の花粉飛散量は例年と比較して東北南部から西では一部を除き例年並み~やや多くなり、北海道は例年を下回ると予想されています。
日本気象協会が発表した大阪の花粉飛散量予測は、平年比で「やや多い」、比較的多かった昨年比で「昨シーズン並」となっていますが、ウェザーニュースの発表では、大阪は大量飛散になる予想です。
ウェザーニュース発表の関西での今シーズンの花粉飛散予想量
滋賀 平年比1.38倍、昨年比1.52倍
京都 平年比2.25倍、昨年比1.83倍
大阪 平年比6.67倍、昨年比1.83倍
兵庫 平年比3.26倍、昨年比1.97倍
奈良 平年比2.04倍、昨年比1.11倍
和歌山 平年比6.13倍、昨年比1.70倍
前年夏の日照時間が長く、気温が高く、降水量が少ないとスギ花粉の生育が促され、翌春の花粉飛散量が多くなるといわれています。
大阪の2018年夏の気象は、日照時間はかなり多く、気温もかなり高く、降水量もかなり多いので、今シーズンの花粉飛散量は多いと予想されています。
飛び始める時期はいつ?
スギ花粉の飛散は気温との関係が高く、1月1日からの最高気温を足した積算気温が、400~500度になると花粉の飛散が始まるといわれています。
今年は暖冬傾向ですが何度か強い寒気が入ったため、スギ花粉の飛散開始時期は平年並みで大阪では2月下旬、ピークは3月上旬~下旬と予想されています。
大阪の1月1日から2月15日までの積算気温は300度を越えています。
最高気温が10度程の日が続けば2月25日あたりに飛散し始めると考えられます。
スギ花粉のピークが終わる頃になるとヒノキ花粉が飛び始め、大阪では4月上旬にヒノキ花粉がピークを迎える予想です。
この後3月にかけて気温が高い日が多くなると予想されるため、スギ・ヒノキ花粉のピークは平年並みか少し早まる見込みです。
晴れていて暖かく、風が強い日に花粉は大量飛散をするため、注意が必要です。
大阪のスギ・ヒノキ科植物植林状況
大阪は全国で最も森林が少なく、スギ林面積は全国で44位、ヒノキ林面積は33位のため花粉も少ないのではと思われますが、全国有数の植林地である和歌山、兵庫、奈良、三重が隣接し、四国にも大きな山林があります。
花粉は風に乗って数十キロから300キロも飛ぶといわれており、周囲から多数の花粉が飛散してくるため花粉飛散量は少なくありません。
花粉症の治療
花粉症の薬には抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、ステロイドなどがあります。
◆抗アレルギー薬
ヒスタミンの発生と放出を抑えることで症状を軽くし、発症を遅らせる効果があります。
効果発現まで時間がかかるため花粉の飛び始める2週間程前から飲み始める必要があります。
それほど強力な薬ではないため、症状が軽い人は抗アレルギー薬のみでも症状が軽くなることが十分期待できます。
◆抗ヒスタミン薬
ヒスタミンの働きに直接的に作用するため、すでに出ている症状に対しても即効的な効果が期待できます。
効果が高い反面持続時間が短くなります。
◆ステロイド剤
ヒスタミンによって起きた炎症を鎮めたり、免疫系の反応も低下させアレルギー反応を抑える働きをします。
強力な効果があり副作用も強いため、内服ではなく点眼薬や点鼻薬など局所的に短期間の使用が推奨されます。
これから本格化する花粉シーズン。
花粉情報を収集しつつ、自分の症状に合う薬を見つけてシーズンを乗り切りましょう。