通勤しながらスマホをいじり続け、出社すれば毎日パソコンに向かい続ける現代人。
きっといろんな目の悩みがありますよね…。
現代人の目の悩みと、その解決策について考えてみます。
現代人の目の悩み
トレンダーズ株式会社が運営する「トレンド総研」によると、
2016年11月に20代~70代の男女600名に「目の悩み」に関する意識・実態調査を行ったところ、
1位が疲れ目で71%、2位がかすみ目で39%、3位がかゆみで24%、4位が充血で16%、5位が異物感で14%、6位が痛みで9%でした。
疲れ目とは
目に負担をかけすぎてしまい、目の筋肉や細胞が疲れてしまうのが「疲れ目」です。
疲れ目の原因としては、「スマホの長時間利用」、「パソコンの長時間利用」、「テレビの長時間鑑賞」、「メガネの度が合ってない」ということが挙げられます。
眼球は、上直筋、上斜筋、内直筋、下斜筋、下直筋、外直筋という6本の筋肉に支えられています。
眼球が長時間同じ場所で動きが少ない状態が続くと、このうちの「外直筋」が筋肉疲労を起こしてしまいます。これが、疲れ目の原因です。
かすみ目とは
かすみ目とは、休息・栄養をとらないで目を酷使し続けることにより、目のピント機能が低下して視界がかすんで見えること。
パソコンでの仕事などを長時間続けていると、光を屈折させて網膜に像を映す「水晶体」を伸縮させてピントを合わせている「毛様体筋」という筋肉が緊張した状態が続き、ピントを合わせる機能が低下してしまいます。
目のかゆみとは
目がかゆくなるのには、いくつかの原因があります。
一つは花粉症です。
花粉症は、スギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカンバなどの花粉が飛ぶ季節にだけ症状があり、くしゃみ、鼻水、鼻づまりだけでなく、目のかゆみなどを引き起こします。
ダニ・カビ・ホコリなどのハウスダスト、ペットの毛などによる、花粉症以外のアレルギー性結膜炎もあります。
その他に、細菌性結膜炎の場合があります。
細菌が目に感染し、白目の一番表面の結膜に炎症を起こす病気です。
目の充血とは
目の充血の原因には3パターンあります。
1つは、目にゴミが入る、コンタクトレンズの調子が悪い、目を強くこすったなど、外部からの刺激によって目の炎症が引き起こされたパターン。
2つめは、結膜炎やドライアイで炎症による充血が引き起こされたパターン。
3つめが、長時間パソコンのディスプレイを見続けている、寝不足が続いているなどの原因で充血が現れるパターンです。
目のお悩み解決策は
疲れ目解決策
まずは、なんといっても目を疲れさせないことです。
パソコンに長時間座っての仕事をされている方は、1時間に10分間は休憩を取るようにしましょう。
その時以外も、細めに遠くを見るようにしましょう。できれば窓の外の緑の木々が見れると一番いいですね。
また、目の疲れが溜まってきたときは、蒸しタオルを目に当てるのもいいです。
冷やすのがいいか、温めるのがいいかとネットなどで議論になったことがありますが、今は温めるほうがいいというのが結論となっています。
目の周りの筋肉が硬くなってくると、血流が悪くなってきます。
これにより、目の周りが冷えてくるのです。
ですので解決策としては、「温める」のが正解ということになります。
それと、目と関係ないように思われるかもしれませんが、食事と休養をしっかりととることも大事ですので、しっかり食べて、ぐっすり眠るようにしてください。
かすみ目解決策
かすみ目は、ピントを合わせる機能の毛様体筋が緊張することによって起こります。
毛様体に働きかけて、ピント調節の改善をサポートするビタミンB12が入った目薬を点眼しましょう。
目のかゆみ解決策
目のかゆみは、花粉症なのか、花粉症以外のアレルギー性結膜炎なのか、細菌性結膜炎なのかで変わってきます。
まず、花粉症以外のアレルギー性結膜炎の場合。
これは、ダニやハウスダストや、ペットの毛などが原因です。
ダニ対策としては、部屋には毎日掃除機をかけ、天日や布団乾燥機で干すようにしましょう。
ハウスダスト対策としては、ハウスダストが宙に舞っておらず、床に溜まっている朝一に掃除機をかけるようにしましょう。
掃除をするときは、照明→本棚→床というように、上から順に掃除していくようにしましょう。
ペットの毛が原因と診断された場合は、室内でのペット飼育をやめるなどの決断も必要になります。
花粉症対策に関して述べるのは、ここでは語り尽くせないので言及を避けますが、花粉の強い日に屋外に出るときは花粉症防止用のゴーグルをしたり、帰ってきたら洗眼薬で目を洗う等のケアをしましょう。
細菌性結膜炎になった場合は、眼科に行って目薬をもらいましょう。
目の充血解決策
目にゴミが入った、強くこすってしまったなどでの充血は、一時的なものですので、回復するのを待ちましょう。
目の充血が時間が経っても取れない場合は、アレルギー性結膜炎、細菌性結膜炎などの可能性があります。
アレルギー性結膜炎は上記のように改善していき、細菌性結膜炎は眼科で適切な目薬を処方してもらいましょう。