出羽三山や最上川をはじめ、雄大な自然に恵まれる山形県。
時には厳しい豪雪や猛暑で全国ニュースになることもあります。
しかし同時に、豊かな自然や厳しい環境は素敵な食文化を育みます。
本日は最上地区出身の筆者が、山形県にお住まいの皆様に、県の健康に関する取り組みと、治験のご紹介をいたします。
治験て何だろう?
我々が普段使っている薬は、販売される前に安全性や有効性を調べ、厚生労働省の承認を受けています。
そのため必要なデータは、健康な方や実際の患者さんに新薬を使ってもらい集めます。
その際に行う臨床試験を、「治験」と呼びます。
山形県のおいしいもの
山形県には納豆汁や玉こんにゃくなど、特徴的な郷土料理がたくさんあります。
漬物や焼き魚にも醤油をかけるなど、塩分の濃い味付けが好まれる傾向にあります。
芋煮も有名な山形県ですが、筆者は醤油に牛肉の実家で育ちました。
最近では味噌味の芋煮にもハマっています。
山形県はラーメン消費量が全国1位であることに加え、そばやひきずり(ひっぱり)うどんなど、麺類の消費地としても知られます。
ひっぱりには納豆や鯖缶、卵などを好みに合わせて入れるとオイシイですよね。
また、冷やしラーメンが山形県で生まれたことは有名な話です。
山形県民の食生活と健康
山形県には魅力的な郷土料理も多い一方で、塩味の濃いものが好まれる傾向があります。
そのためか1日の食塩摂取量が、県の定める目標よりも3g多いのが現状です。
塩分の過剰摂取は血圧の上昇や生活習慣病にもつながります。
日々の食生活から、健康を見直してみましょう。
山形県の健康応援
山形県では、県民の皆様の健康づくりを応援するために「やまがた健康マイレージ事業」が進められています。
各市町村が実施するスポーツ教室に参加したり、検診を受けたりすることでポイントが貯まります。
一定以上のポイントが貯まると、「やまがた健康づくり応援カード」が交付され、カードを使って協力店で割引や様々なサービスを受けられるほか、市町村によっては商品券などに交換することもできます。
山形県の医療の現状
山形県は高齢化率が全国4位(2005年)であり、高齢化が進んでいる一方で、老人医療費は全国平均と比べて10万円以上低い値を誇っています。
入院患者を受け入れる病床数は減少傾向にありますが、村山地区においては人口10万人あたりの医師数が全国平均を上回っています。
治験に参加しよう
主に健康な成人男性を対象とした治験を第Ⅰ相試験と呼びます。
治験ボランティアの方へ少量の薬を投与します。
副作用は無いか、身体の中での吸収のようすや、血液中での変化などを確認します。
実際の患者様に協力していただくのは第Ⅱ相試験と呼ばれ、第Ⅰ相試験で安全性が確認された範囲の用量で、効果や安全性を調査します。
第Ⅲ相試験ではより多くの患者様にご協力いただき、実際の治療に近い形で、効果と安全性、さらには既存の薬との効果の比較を行います。
薬の治験モニター以外にも、生活向上WEBではコスメや美容商品のモニターにご協力いただける方も募集しております。