胃腸のコンディション大丈夫？

胃腸のコンディションを整えたい季節

寒さが本格的になってきて、いよいよ年末が近づいてきました。

納会、クリスマス、忘年会と、何かとお誘いが多いシーズン。

焼肉、フライドチキン、締めのラーメン…。

楽しい夜を過ごした次の日。

襲ってくるのが胃もたれ、むかつきです。

それでもその日もまた飲み会に呼ばれ…

こんなシーズンは、野球選手がペナントレース開幕前にコンディションを整えるように、 私たちも胃のコンディションを整えたいですね。

そもそも胃・腸とは

胃とは、腹の上部にある消化器官の一つ。

上は食道に、下は腸につながっています。

空腹の時は細長くしぼんでおり、満腹時には大きく膨らみます。

食べ物・飲み物を1.5リットル～2.5リットル溜め込むことができます。

塩酸、ペプシノーゲン等で構成される「胃液」で、食べ物をドロドロの粥状にします。

そしてドロドロの状態になった食べ物を、十二指腸に送り出します。

胃の上部の入り口を噴門、中央部を体部、出口を幽門と呼びます。

腸は、十二指腸、空腸、回腸の「小腸」と、盲腸、虫垂、結腸、直腸の「大腸」で成り立っています。

小腸は全長約６～７mで、内部は無数のひだに覆われ、およそ２～４時間で食べ物の消化・吸収を終えます。

大腸は全長１～1.5mほど。

腸内には、回腸から大腸にかけて約100種100兆個にも及ぶ腸内細菌がいるといわれており、現在では500種以上存在していると言われています。

胃もたれの症状・原因

胃もたれとは、「胃に何か残っている気がする」「胃が重たく感じる」という不快感を感じる症状のことです。

胃もたれを起こす原因には、まず第一に、食べすぎや油ものの摂りすぎが挙げられます。

年末にかけて予想されることですね。

揚げ物や肉類などの消化しにくい食べ物は消化に時間がかかり、胃の負担も大きくなるため、胃もたれしやすくなります。

二つめは、加齢などによる胃の働きの低下です。

胃はぜんどう運動によって食べ物を消化し十二指腸に送り出しますが、加齢などによって働きが弱くなると食べ物の消化が遅くなり長く胃に残り、胃もたれを起こします。

三つめは、ストレスによるものです。

ストレスと胃は密接に関わっていると言われており、ストレスによって自律神経のバランスが崩れると食べ物を消化したり、十二指腸に送り出す働きが弱まり、胃もたれの原因になってしまいます。

胃腸にいい食事

胃腸に優しい消化のよい食事としては、

• 粥
• うどん
• バナナ
• りんご
• 白身魚
• 鶏肉
• 半熟卵
• 豆腐
• ほうれん草
• じゃがいも
• ヨーグルト

などがあります。

乳酸菌とビフィズス菌

胃腸にいいと言われている有名なものに、乳酸菌とビフィズス菌があります。

腸の中には、悪玉菌と善玉菌が存在します。

代表的な悪玉菌は病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌などです。

そして代表的な善玉菌が、乳酸菌とビフィズス菌です。

乳酸菌は、糖類から乳酸を作る最近の総称。

人や動物の腸内や、牛乳や乳製品、漬物やお酒など一部の発酵食品の中で生きています。

腸内の善玉菌を増やし、腸内に住む菌のバランスを取ると言われています。

ビフィズス菌は、乳酸を増やし、さらに「酢酸」を作ります。

乳酸菌とビフィズス菌が、乳酸や酢酸を作ることにより腸内を酸性にし、酸性環境の苦手な悪玉菌を減らし腸内環境を改善します。

ヨーグルトには乳酸菌・ビフィズス菌が豊富に含まれています

乳酸菌・ビフィズス菌が豊富に含まれるものとして代表的な食品が、ヨーグルトです。

ヨーグルトは、牛乳に乳酸菌や酵母を混ぜて発酵させて作る、発酵食品の一つです。

ヨーグルトは7000年前に作られていたと言われ、起源はヨーロッパ、アジア、中近東などさまざまな説があります。

1977年にFAOとWHOによって「ヨーグルトとは乳及び乳酸菌を原料とし、ブルガリア株（Lactobacillus bulgaricus）とサーモフィルス株（Streptococcus thermophilus）が大量に存在し、その発酵作用で作られた物」と定義されました。

日本では明治20年代、「凝乳」の呼び名で牛乳の残りを利用した整腸剤として販売されました。その後、1950年に明治乳業から販売された「ハネーヨーグルト」で、知名度を広めました。

現在では、各社が美味しさや腸内環境などを考えた製品を研究し、

などが発売されています。