【症状】
COPDとは、慢性閉塞性肺疾患と呼ばれている病気である。
慢性の咳や痰、ぜーぜーという息切れの症状がでて、病状が進行すると、安静にしていても呼吸困難を感じる。
病状の進行と共に、ウイルスや細菌などによる気管支炎や肺炎を合併しやすくなる。
さらに慢性の呼吸困難が増すと共に食欲低下、痩せ、活動性低下、稀にうつなどの精神症状が見られることがある。
COPDは、潜在患者数530万人とも言われており、さらに、日本の死亡原因の10位になっている。
【原因】
COPDの原因は大きく4つに分けられる。
・喫煙
・粉塵粒子
・大気汚染
・乳幼児期の呼吸感染症
なかでも、喫煙習慣が主な原因であることから「肺の生活習慣病」と呼ばれ、
喫煙歴20年を超えると、COPD発症の確率が上がるといわれている。
【対処方法】
COPDは主に喫煙者や喫煙暦のある人に多い病気であることから、
タバコをやめることが基本的な原則であるが、万が一罹ってしまった場合は、
重症度によってワクチンや薬物療法、呼吸リハビリテーションなど、
様々な治療法によって病気の進行を遅らせたり、症状を和らげることができる。