テレビのニュースなどでよく耳にする「ゲノム(遺伝子)検査」。
私たち人間の身体には約2万個の遺伝子があるとされている。
そうしたなか、手軽に自身の遺伝子を解析できるサービスが続々と出てきた。約2万個の遺伝子を解析することは言わば自身のからだを把握するようなもの。
解析することで、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病の発症リスクや加齢黄斑変性や骨粗しょう症などの部位による病気の発症リスクも情報として得ることができるという。
今回、そういった遺伝子解析サービスの1つ、株式会社ジーンクエストの「ジーンクエストALL」を実際に試してみた。
唾液を取るだけ。本当にこれで解析できる?
箱の中身
肝心の中身はというと、
①同意書(返送用)
②同意書(保管用)
③解析ID
④同意書付属説明書
⑤唾液採取キット
⑥利用ガイド
[唾液採取キット]に唾液を2ml入れて返送するだけ、とのこと。正直、「えっこれだけで?」と思ったが、とりあえず信じてみよう。
しかしこの「2mlの唾液」に思わぬ苦戦を強いられた。2mlは唾液3回分くらいだが、溜まるのに思いのほか時間がかかる。時間制限は特にないのだが、無駄に焦ってしまった。
イラスト付きの利用ガイドが同封されており、その通りに行えば問題なく唾液を採取できるのだが、説明文章が英語なので、日本語になるとなお良いと思う。
あとは同意書を記入してすべて箱に戻したら郵送して終わり。時間にして30分もかからなかった。
解析結果が分かるまで4~6週間。解析結果を見る前に注意すべき点も
解析結果は4~6週間後にジーンクエスト社のHP上にて閲覧できる。
期待半分、不安半分といったところだが、遺伝子解析結果を見る前に、胆に銘じて置かねばならないことがある。まずは、解析結果が必ずしも体質や疾患などを確定するものではないということ。なぜならば、遺伝子的要因だけでなく、自身の環境や生活習慣からも影響を受ける事があるからだ。
そして、この遺伝子検査は医療診断ではないということ。あくまで現時点における遺伝子の総合的な解析結果であって将来異なる結果になることも十分にある。
最後に、検査結果を確定するものと誤認してストレスを抱えてしまう可能性があること。先ほども述べたようにこの遺伝子解析結果は医療診断ではなく、確定するものではない。あくまで先天的な要因として、参考程度と捉えて結果をみるべき。
約300項目の健康リスクや体質に関する解析結果は
2種類のカテゴリーからそれぞれの疾患などのリスクをチェックすることができた。
普段の生活から起こり得る疾患などのリスクを知ることができるのは大きい。
また、体質のチェック結果から、 太りやすい体質や肌が荒れやすいなども遺伝子から把握できることは正直驚いた。 例を挙げてみる。
3倍以上のリスク結果が出てしまうとさすがに不安にはなってしまった。
今回受けた検査では、疾患リスクの高いものとして26項目、リスクが低い低いものは29項目あった。自身が把握している疾患もあれば初めて聞いた疾患あり、正直にいってこの事実を知ったのはショックが大きい面もあったのは事実。
300検査項目ともなると把握するのも時間がかかるが、あらかじめ疾患リスクを知ることができるのはとてもいいことだと思うし非常にためになった。