【症状】
糖尿病は現在247万人の治療中患者がいるといわれている。
しかし、未治療患者は推定で890万人もいるとされている。
インスリンという、血糖値を恒常性維持する働きのあるホルモンの作用が低下し血液中のブドウ糖が多くなる(血糖値が高くなる)。
インスリン作用低下の原因は、すい臓からのインスリンの分泌不足や、肥満が原因でインスリンが出にくくなっていることが考えられる。
糖尿病が進行すると、尿が多くなったり、のどが渇いたり、お腹が空いたり、体重が減ったり、疲れやすくなったり、手足のこむら返りが症状として起こる。
また重度の糖尿病になると、意識障害(昏睡)が起こることもある。
糖尿病は大きく2つの型に分けられる。
・1型糖尿病…年間の発症率が10万人に1.5人で、10~18歳の若年での発症が多い。
症状が重度になると、昏睡状態になり、最悪の場合死に至ることもある。
・2型糖尿病…一般的に糖尿病と診断される人の8割以上が2型糖尿病だといわれている。
症状は、1型と非常に似ている。
糖尿病には3大合併症と呼ばれる合併症(糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害)がある。
最悪の場合、網膜症は失明し、腎症は腎不全のために死に至る場合がある。
【原因】
すい臓にあるインスリンの分泌が現象または分泌されなくなることが症状の原因である。
・1型糖尿病…自己免疫性によって、インスリンが分泌される膵臓内のβ細胞を破壊しする。
・2型糖尿病…肥満などにより、インスリンの分泌低下または感受性低下によって分泌量が減少する。
特に2型糖尿病は、遺伝的背景と生活習慣によって発症するといわれている。
【対処方法】
糖尿病は一般的に太るとなりやすいといわれている。適正BMI値は22である(BMI=体重÷身長÷身長)。
規則正しい食事と適度な運動が進められている。
食事は、朝・昼はしっかり食べ、夜は軽めの食事で、塩分・糖分などを取りすぎないよう薄味を心がける。
運動は、一日20~30分ほどの運動をするといいと言われている。