医療従事者間でのコニュニケーションエラー

医療従事者間でのコミュニケーションエラー

新入者にとって、最初の大きな壁ともいえるのがリアリティショック(期待と現実との間に生まれるギャップにより衝撃を受けること)です。

医療構造の複雑化や技術の高度化、患者ニーズの多様化に伴い、新入者であっても入職してすぐに高いスキルを求められる場面があります。

こうした中で命を預かる大きな責任と繁忙な業務に直面して戸惑う新入社も少なくありません。

そのため、リアリティショックを少しでも和らげスムーズに職場に適応できることが重要になります。

新入者にとってまず初めに計画されるのが新人教育になります。

新人教育とは、新入者に対して行う教育のことで組織の将来を担っていく新入者に対して、初めに行うこの新人教育は社会人としての基盤を作り、今後の組織の成長の鍵を握る重要なことです。

どのような施設でも実践能力を獲得するための研修を計画し、業務の基本となる実践能力が習得できることを目標にしています。

今回はその中でも、医療従事者間で発生しているコミュニケーションエラーについて取り上げていきます。

コミュニケーションエラー

コニュニケーションエラーとは、人が起こすミスつまり人為的なミスのことをいいます。

様々な要因はありますが、大きく分けて以下の2つのパターンに分けることができます。

1.すべきでない行為をした(誤伝達)

①誤った情報伝達

②曖昧な情報伝達

③伝達情報の誤った解釈

2.すべき行為をしなかった(省略)

①情報伝達そのものがされない

②確認の省略

③伝達しづらさ

コミュニケーションエラーの対策

コニュニケーションエラーの対策として11項目のポイントを挙げます。

 

1.業務の中で無駄な行為をなくしたり、無理のある状況を改善してエラーを誘発する業務をやめる。

2.間違いやすい複数の薬剤を近くに保管しないなどエラーをできなくする。

3.可能な限り業務をわかりやすくする。一番有効な手段は整理整頓をすることです。

4.いつも業務で使用する物を使いやすくするなど工夫をする。業務をやりやすくするのは、3のわかりやすくすることと連動性があり、わかりやすい状況がやりやすい環境になります。

5.危険な薬剤には容器に注意を促すラベルが貼り付けてあるように危険な状況を見落とさないように知覚させる。

6.日頃から日常の中にある些細な危険に目を光らせリスクを予測する習慣を身につけることが大切です。

7.安全を優先させる。判断基準や能力があって始めて安全か危険かの判断ができるため、新人看護師の場合難しいこともあります。また、先輩看護師や担当医に確認することに気が引けるということもあるかもしれません。安全を優先するかの判断は、組織の安全文化が大きく影響してきます。そのため、普段から風通しのよいコミュニケーションを大切にして確認しやすい環境を作ることが大切です。

8.技術的なスキルアップだけでなく、リスクに対する読解記述力を向上させ能力を持たせる。

9.間違いの認識そのものを誤認すると安全は保たれないため、指差呼称(指差し確認)をして気付かせる。また、単純に複数回確認するのでなく間違いないか安全かを看護師同士でダブルチェックする。

10.できる限り早期にエラーを検出する。これは、9の気付かせることと同様にチェック体制の整備、個人の検知能力の向上が大切です。

11.エラーが発生したことを検出したら、迅速に被害を最小化する行動を起こし、危険に備える必要があります。

このような一つ一つの対策が自己を防止する防護壁となり最悪の事態を回避することへと繋がっていきます。

また、コミュニケーションエラーの対策は常時備えがあってできるものです。

そのため、なるべく初期段階でエラーを防止できるようにすることが大切です。

そして看護師・医師・その他医療従事者間でのコニュニケーション能力を養い、コニュニケーションエラーを少しでも減らしていけるよう、新人教育の中で習得できる環境を整える事が大事です。

生活向上WEBで掲載している情報は、情報伝達目的で掲載されたものであり、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。 このHPの情報によって起こったいかなる結果に対しても一切責任は負えませんことをお断りいたします。
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