3月に入り、西日本ではスギ花粉の飛散がピークに達しています。
長崎での花粉の飛散状況はどのようになっているのでしょう。
今年の花粉飛散状況
花粉の飛散と天候
一般的に、花粉の飛散は雨になると少なくなるとされていますが、雨があがった次の日、天候が回復し気温が高くなると、雨の日に溜めていた花粉が一斉に飛散するために花粉の飛散量が増える傾向にあります。
雨の日の後の外出にはより一層の注意が必要です。
また、風が強い日にも花粉の飛散量が増えるとされています。
九州、長崎の花粉の飛散の例年比
日本気象会によると、例年に比べると九州全域での花粉の飛散量はやや多い(130%)とされており、長崎県ではやや多い(110%〜150%)となっています。
昨年比では、長崎県はやや少ない(70〜90%)となっておりますが、昨年はヒノキ花粉の飛散量が例年比の約4.9倍であったこともあり、今年の花粉量がかなり少ないという訳では無いようです。
長崎の花粉が特に多い地域
スギ花粉の飛散がピークを迎えている現在、3月5日時点で、島原市、諫早市、雲仙市、南島原市、佐世保市、松浦市、波佐見町、佐々町では特に多くの花粉が飛散しております。
それ以外の地域でも多くのスギ花粉が飛散している状況ですので、外出時や洗濯の時にお気をつけ下さい。
長崎の花粉の飛散のピークは?
長崎ではスギ花粉の飛散は2月下旬から3月上旬にかけて。
ヒノキ花粉のピークは3月下旬から4月上旬にかけてと予測されています。
花粉症と予防法
花粉症と予防
体内に入ってきた花粉を、異物と認識し、それを体外に出そうとする動きが過剰に働くことで起こってしまいます。
また花粉症では無い方も多くの花粉を体内に取り入れてしまうと、花粉症になってしまいます。
花粉を体内に取り入れないために、予防としてマスクは必須です。
また、家の中に花粉を入れないように、家に帰った際は、服に付着している花粉を払うことも意識しましょう。
粘膜を正常に保つことも重要であり、過度の飲酒は控えた方がいいでしょう。
花粉症患者の増加の原因
花粉症患者の増加は、第二次世界大戦後に、スギやヒノキの植林が全国で行われて花粉量が増大したこと、また食生活の欧米化、日常社会でのストレスも要因の一つとされています。
長崎県医師会の動き
長崎県医師会では、花粉症の症状が軽いうちに、通院すれば症状をコントロールすることが可能であり、早期診療を促すために、長崎県医師会花粉情報メーリングリストを開設し、長崎県の飛散量などの花粉情報をメールで受け取れるようにしております。
各地域ごとの8つの観測地点での、花粉飛散量が受け取れるようですので、長崎にお住いの方は活用されてみてはいかがでしょうか。
参考資料:長崎県医師会花粉情報