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季節別に流行する感染症

病気や感染症にはなりやすい季節があります。

どうして流行りやすい季節があるのかについて実は明確にはわかっていません

インフルエンザは渡り鳥が運んでくることや、ノロウイルスはウイルスを蓄えたカキを食べることで感染すると言われていますが、なぜ季節性があるのかがはっきり分かっていないウイルスも数多くあります。

しかし毎年同じような時期に同じ感染症が流行するため、流行する病気の季節を知っておくと予防や対策に役立ちます

また、私たちの身体は常に同じ状態に保たれているわけではなく、それぞれの臓器によって最も盛んに活動する時期があります。

それにより病気や症状の表れ方も季節によって変化してきます。そうした季節により発生しやすい代表的な感染症の事例をとりあげました。

春300

春は天気や気圧の変化が大きく気温の寒暖差も激しいため、自律神経のバランスが乱れて体調を崩しやすい季節です。

さらに急激に環境が変わることもあり、 集団生活の中で病気に感染する機会が多くなります

体調も情緒的にも不安定になりがちな季節です。

 

◇麻疹(はしか)

病原体:麻疹ウイルス

症状:熱とともにかぜに似た症状がでます。

発疹は身体全体に出て赤く少し盛り上がりのあるような形をしています。口の中に白いブツブツができます。

症状が改善するまで7~10日かかります。

感染経路:空気感染、飛沫感染、接触感染

潜伏期間:10〜12日

出席、出勤の目安:熱が下がってから3日以上たっていること。

 

◇風疹(3日はしか)

病原体:風疹ウイルス

症状:発疹ははしかと似ていますが、はしかより症状が軽いのが特徴です。

かぜによく似た症状や38度前後の熱、耳の後ろのリンパ節の腫れ、顔から全身に赤い発疹が出てきます。

熱は3~4日で下がり、発疹も2日ほどで消えますが、発疹が消えていく頃に痒みがでます。

感染経路:飛沫感染、接触感染

潜伏期間:4〜21日

出席、出勤の目安:発疹がすべて消えていること。

 

◇流行性耳下腺炎(おたふく風邪)

病原体:ムンプスウイルス

症状:発熱、耳の下から顎のあたりが腫れて痛みます。

熱は出ても2~3日で下がり、痛みは2~3日、腫れは1週間ほどでひいていきます。

感染経路:飛沫感染、接触感染

潜伏期間:14〜24日

出席、出勤の目安:頰や顎の腫れが消えて全身状態がよいこと。

 

◇水ぼうそう

病原体:水痘ウイルス

症状:発熱と発疹が主で、発疹は発赤からはじまり、水ぶくれ、かさぶたへと経過し、これらが混在することや痒みが強いことが特徴です。

発疹は体から手足へ広がり、頭皮や口の中にもできることがあります。ほとんどの場合、自然によくなっていきます。

感染経路:空気感染、飛沫感染、接触感染

潜伏期間:10~21日

出席、出勤の目安:すべての発疹がかさぶたになっていること。


◇伝染性紅斑(りんご病)

病原体:パルボウイルスB19

症状:軽い風邪のような症状や微熱、倦怠感などが出た後しばらくしてから、両頬がリンゴのように赤くなり、腕や太ももにも発疹がでます。

腕や足の発疹は最初はプツプツした発疹で、そのうち他の発疹とくっついて真ん中が薄く周りが赤いレース状になります。

感染経路:飛沫感染、接触感染、空気感染

潜伏期間:10〜20日

出席、出勤の目安:頬の痒みがなく、全身状態が良いこと。

夏はバーベキューやプール、夏祭り、花火大会など外出の機会が増えるため、病気をもらいやすくなる季節です。

また高温多湿の気候で体力の消耗が激しい上に暑さで食欲が落ちるため抵抗力が弱まり、夏風邪や皮膚トラブルなどにみまわれやすくなります。

冷たいものの取りすぎなどで消化器系統にも負担がかかる時期でもあるため、冷房温度は冷えすぎない程度にしましょう。

 

◇プール熱(咽頭結膜熱)

病原体:アデノウイルス

症状:のどの痛み、目の充血、39度前後の発熱が数日〜1週間続きます。

頭痛や食欲不振が3〜7日続くこともあり、眼の症状としては目やにや涙が多くなり、まぶしさを感じることがあります。

感染経路:飛沫感染、接触感染

潜伏期間:5〜7日

出席、出勤の目安:主な症状がなくなってから2日経っていること。

 

◇手足口病

病原体:エンテロウイルス、コクサッキーウイルス

症状:手のひらや足の裏、口の中、両腕両足、おしりなどに水ぶくれができ、白い潰瘍になった後1週間ほどで消えます。

30%程度の子供は発熱しますが、熱は出ても37~38度で高熱が続くことは少ないです。

感染経路:飛沫感染、接触感染

潜伏期間:3~5日

出席、出勤の目安:全身状態がよく元気で、通常の食事がとれること。

 

◇ヘルパンギーナ

病原体:コクサッキーウイルスA群など

症状:39度以上の熱が1〜3日続いて、喉が赤く腫れ小さな水ぶくれがたくさんできます。

水ぶくれは2〜3日でつぶれて黄色い潰瘍になります。

喉の痛みが強いため、食事や飲みものを取ることができず脱水症状を起こす場合もあります。

感染経路:飛沫感染、接触感染

潜伏期間:3~6日

出席、出勤の目安:症状がなくなり、全身状態が良いこと。

 

◇流行性角結膜炎(はやり目)

病原体:アデノウイルス

症状:両目に目やに、流涙、充血、腫れ、痛みを伴い、まぶたの裏側にブツブツができる場合もあります。

ピークは発病後1週間くらいで、その後徐々に改善していきますが、炎症が強い場合には完全に治るまでに数ヶ月かかることもあります。

角膜の混濁による視力障害が起き易いため注意が必要です。

感染経路:接触感染

潜伏期間:1〜2週間

出席、出勤の目安:医師が感染の恐れがないと認めること。

 

◇とびひ

病原体:黄色ブドウ球菌、化膿レンサ球菌

症状:水ぶくれができるものと、かさぶたができるものの2種類があります。

水ぶくれができるものは、水ぶくれがだんだん膿をもち、やがて破れると皮膚がめくれてただれます。

かゆみを伴い、そこを掻いた手で体の他の部分を触ると体のあちこちに広がります。

かさぶたができるものは、膿をもった水ぶくれができ、厚いかさぶたになります。

炎症が強く、リンパ節が腫れたり、発熱や喉の痛みを伴うこともあります。

感染経路:接触感染

潜伏期間:2~10日

出席、出勤の目安:広範囲の水ぶくれが軽快したこと。

秋300

秋は本格的な寒さを迎える季節の変わり目です。

乾燥した空気が呼吸器機能を低下させたり、急激な気温や気圧の変化により自律神経のバランスが崩れることで喘息をはじめとする肺に関連した病気などが起こりやすくなります

また、湿度が低くなるにつれ感染症になりやすくなるため、子どもはもちろん大人も一緒に手洗いやうがいを徹底するなど感染予防に努める必要があります

 

◇マイコプラズマ肺炎

病原体:マイコプラズマ

症状:熱と咳が主で、熱はそれほど高くはならず夕方から上がり朝方に下がるのが特徴です。

咳はだんだん強くなりますが風邪と区別がつかないこともあります。

日中は元気なので登園・登校している子もいます。治療をしなければ7〜10日ほど熱が続いた後で自然に治ります。

感染経路:飛沫感染、接触感染

潜伏期間:2〜3週間

出席、出勤の目安:熱がなく、咳がある程度落ち着き、食欲や元気があること。

 

◇RSウイルス感染症

病原体:RSウイルス

症状:感染力が強く、2〜3才までにほぼ全ての子どもに感染します。

発熱、鼻水などの症状が数日続きます。

多くは軽症ですが細気管支炎や肺炎など重症化する場合もあり、年齢が上がるほど症状は軽くなる傾向があります。

初めてかかった場合には、25〜40%の乳幼児で細気管支炎や肺炎の徴候があらわれます。

1~2週間で徐々に回復します。

感染経路:飛沫感染、接触感染

潜伏期間:4~6日

出席、出勤の目安:呼吸器症状が消失し、全身状態がよいこと。

 

◇ノロウイルス感染症

病原体:ノロウイルス

症状:吐き気、嘔吐が始まった後に水様性下痢を起こします。

吐き気の症状が強く、軽い発熱、腹痛、頭痛、悪寒、筋肉痛、喉の痛み、倦怠感などを伴うことがあります。

症状は全般的に軽めで、通常は2~3日でよくなります。

感染経路:経口感染、飛沫感染、接触感染、空気感染

潜伏期間:1~2日

出席、出勤の目安:下痢、嘔吐などの症状が軽くなり、全身状態がよいこと。

冬300

冬は気温と湿度が低いため、鼻や喉の粘膜が弱まり感染症にかかりやすくなります

ウイルスや細菌は低温・低湿度を好むため、冬は夏よりも長く生存することができ感染力が強くなります。

加えて、空気が乾燥しているとウイルスがより遠くまで飛ぶようになるため、咳やくしゃみによる感染範囲が広がり感染スピードもあがります。

また、冬は人の体も体温が下がることでウイルスや細菌に対する免疫力が落ちたり、夏に比べて水分摂取量が少ないため、喉や気管支の粘膜が乾燥しウイルスに感染しやすい状態になっています

 

◇インフルエンザ

病原体:インフルエンザウイルス

症状:寒け、高熱、頭痛、関節や筋肉痛、だるさなどの症状があらわれます。

激しい咳が出ることも多く、熱は40度近くまで上がることもあります。

だるさなどの症状は3~4日で治まり、多くの場合、熱も含めて1週間前後で治ります。

発熱や全身の症状が突然現れるA型、微熱や平熱のこともあり、消化器系の症状が特徴のB型などがあります。

感染経路:飛沫感染、接触感染

潜伏期間:1~2日

出席、出勤の目安: 発症した後5日経過かつ、熱が下がって3日を経過していること。

 

◇ロタウイルス感染症

病原体:ロタウイルス

症状:嘔吐や下痢、発熱が起こり、その他のウイルス性胃腸炎と比較して症状が強いです。

6か月~3歳の乳幼児に多くみられます。白色便性下痢症(白痢)と言われる米のとぎ汁のような白色の下痢便が特徴で、激しい嘔吐や下痢により脱水を起こしやすくなります。

通常、発熱は2日、嘔吐は2日、下痢は1週間程度で治まります。

感染経路:飛沫感染、接触感染

潜伏期間:1〜3日

出席、出勤の目安:下痢、嘔吐などの症状が軽くなり、全身状態がよいこと。

 

◇溶連菌感染症

病原体:溶連菌

症状:38〜39度の熱や喉の痛み、扁桃腺の腫れが出た後に全身に小さくて赤い発疹が出たり、舌にイチゴのようなブツブツが現れます。風邪と違って咳や鼻水が出ないのも特徴です。

感染経路:飛沫感染、接触感染

潜伏期間:2~5日

出席、出勤の目安:抗生剤の服用24時間以上経っていて、全身の状態が良いこと。

感染症予防には手洗いやうがいといった自分でできる方法を含め、室内の温度や湿度をしっかり管理することが大切です。

基本は手洗いで、帰宅後、食事前、トイレの後などの適切なタイミングでしっかりと手を洗いましょう。

そして栄養バランスのとれた食事や規則正しい生活、十分な睡眠や休息をとって体の抵抗力を高めることも有効です。

また、感染症の中には予防接種を受けることで予防できるものも多くあります。流行前や決められた時期に受けることで、重症化を防ぐことができたり、発症をある程度抑えることができます。

もし感染症にかかったら、薬を飲むことが一番大事なことではなく、まず安静にして、睡眠と栄養と水分を十分に補給することが重要です。

病気や感染症を怖いものと捉えるのではなく、感染した場合にしっかり対応するためにも、病気や感染症の知識を深めましょう。

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